Lettre aux Mamans, de Sunao
江田島

江田島市の放課後等デイサービス「おひさま」ってどんなところ?【後編】

おはようございます。こんにちは。こんばんは。すなおたまき(@office_sunao)です。

いつもありがとうございます🍀

先日に引き続き、「おひさま」の取材レポート後編をお送りいたします。

こちらの記事では

  • おひさまを通じて見えてきた昨今の児童福祉が抱える問題
  • 取材中に印象に残った「お母さんのために」という言葉
  • 「おひさま」に通う子どもたちのリラックスした様子

などをご紹介しています。

江田島市の放課後等デイサービス「おひさま」ってどんなところ?【前編】おはようございます。こんにちは。こんばんは。すなおたまき(@office_sunao)です。 いつもありがとうございますἴ...

「おひさま」を通じて垣間見る昨今の児童福祉が抱える問題とは?

ここでは「おひさま」の取材とインタビューをへて、最近の児童福祉が抱える問題について考えていきたいと思います。

支援級と普通学級との間のボーダーにいる子が弾かれてしまう(どちらに行くにも学力的に合わなくて行けない)

支援級の学校に通うには学力が高すぎて、普通学級に行くには学力があと少し足りない·····というケースは多くみられます。

そういうどこへいくにも中途半端になってしまうような子は大変で、最近ではそういったボーダーライン上にいる子を受け入れるフリースクールのような施設もでき始めているそうです。

子どもたちの個性は実に様々でなので、どうしても国や県などの線引きにフィットしない子どもたちも出てきます。

その子に合った必要な支援を得られる環境が、どの子にもあってほしいと感じました。

子どもたちが馴染むまでが大変

これは、新しい子が入る際に少なからず起こることです。

知的障がいと発達障がいではその違いも顕著なもの。

子どもたちの持つ個性が違いすぎて摩擦が起きてしまう場合もあるようです。

そういう場合は、物理的に部屋を別にするなど分けてそれぞれスタッフが対応します。

また、支援センターや別の療育機関などの紹介で「おひさま」に来ることになった子でも、どんな特性があるのか無いのかという事前の情報があまりない時があります。

実はそういう子の方がとても大変で、実際に「おひさま」に来てみたら癇癪を起こしたり暴れたりとスタッフが手を焼くケースも起こります。

「その辺は臨機応変に。」

スタッフは基本的に見守りと声掛け、必要に応じて時々手助けするスタンスですが、根気強く子どもと向き合っていく必要を感じました。

ひとり親家庭の増加

何らかの理由で両親が離婚し、母親に引き取られた家庭の子が実は障がいを抱えていた…というのはよくあることなのだとか。

今は日本全国ひとり親のご家庭は増えてきており、その子自身が親の離婚の原因になってしまう場合も多いそうです。

どちらかの親がその子の障がいを受け入れられず、夫婦間の溝が深まり離婚に至るケースなど、子どもの障がいをめぐる問題は家族にも大きく影響します。

「おひさま」ではそういったお母さんへのフォローも随時行っているそうです。

放課後等デイサービスへの偏見の目

少なからず「お母さんが子育てから離れてひと息つくこと」をよく思わない雰囲気がこの国にはあると思います。

「お母さんなんだから当たり前」

「お母さんが頑張らなきゃいけない」

という古い考え方や雰囲気があり、子育てするのに辛い思いを抱えている方は少なくないです。

児童福祉には「レスパイトケア」という考え方が認められています。

レスパイトケア自体を知らず認めることもなく、否定的な雰囲気を感じることがまだまだ多いです。

レスパイトケアって何?

レスパイト:英語。休息・息抜き・小休憩といった意。

レスパイトケアとは、乳幼児や障害児・者、高齢者の介護や世話を一時的に代行し、家族が休んだり、リフレッシュする機会をつくること。

子どもを放課後等デイサービスの施設に通わせている間に、他のきょうだいをかまってあげたり、仕事や家事をするなど、自分の時間を別のことに使うなど。

レスパイトケアの意義は、世話をする家族も普段できないことをしたり自分のために時間を使ったりして、リフレッシュや休息の時間をつくることで、素直に子どもと向き合えたり、前向きに物事が捉えられるようになること。

 

取材中に印象に残った言葉

ここでは私が取材をしていて、とても印象に残った言葉をご紹介します。

「おひさま」へ通う子どもたちに対する思いは、「自立」ですよね。

宮下さんのこの言葉は、障がいの有無に関係なく、子育ての真髄なのではないでしょうか。

  • 子どもを一人前にして、社会へ出すこと。
  • 社会に出せる状態に導いてあげること。
  • 自立して生きていけるようにすること。
  • 自分の人生を自分で選んで歩むこと。

親としてのその役割を、「おひさま」も一緒にお手伝い・協力していきますよ、という姿勢を感じました。

お母さんひとりで悩んだり、家族だけで抱え込まずに「おひさま」を利用することは、その子どもたちにとってもいい刺激になりプラスに作用するでしょう。

お母さんが安心して預けられる状態をつくりたい

「育てるのはお母さん」という家庭が多いので、子どもたちよりもむしろお母さんのためにどんどん「おひさま」を利用してほしいということでした。

「おひさま」はできてからまだ10年にも満たない施設です。

それ以前から江田島市に住むお母さんたちは、放課後等デイサービスが無い状態で子育てをしてきました。

その頃のお母さんは全部自分がやらなければならない環境だったため、中にはすごくパワフルなお母さんもいるのだとか。

ただ、その強い母に育てられた子は守られていい面もある一方で、お母さんと学校でしか大人と関わる経験がなく、結局社会に出たときに人間関係がうまく構築できず挫折してしまうパターンもあるそうです。

最近はSNSやネット上にもたくさん発達障がいや知的障がいに役立つ情報も溢れています。

そうした情報をたどって調べたり、自治体や民間の企業でも構わないので、ぜひ積極的に「おひさま」のようなサービスを利用してほしいということです。

中には体裁を気にしたり、何かと対立する構図を取りがちなお母さんもいるけれど、『利用した方がラクですよ』ということは伝えていきたい。」とおっしゃっていました。

お母さんのために

今回おひさまの様子を2日にわたって見させていただきました。

その感想として、お母さんたちにはぜひ「おひさま」を積極的に利用して欲しいです。

「おひさま」は、お母さんの気持ちに寄り添いながら、子どもたちの成長を一緒に見守る伴走者の役割を担ってくれます。

私自身、宮下さんの「お母さんのために」という言葉にとても共感しました。

確かに子どものための施設ではあるかもしれないけれど、保護者に代わってその子の面倒をみることで、お母さんはその間の時間を自分のため他のきょうだいのため何か別のことに使えます。

障がいを抱える子どもを育てるということは、想像しえない苦労や悩み・葛藤もあるだろうと思います。

そうした辛さ・しんどさをひとりで抱え込まず、少しでも軽くして子どもとの関係を良好に保ってもらえたら…。

その子のうしろに、その子のお母さんの姿を重ねて考えている宮下さん。

「おひさま」の存在意義はとても大きいと感じるとともに、宮下さん、成美さんの「思い」に深く感銘を受けました。

 

「おひさま」は通う子どもたちの憩いの場だった!

笑顔のたえない場所

平日と休日と2日間にわたり取材をさせていただきましたが、「おひさま」にくる子どもたちはみんな笑顔でいる場面が多かったです。

常に誰かの笑い声が聞こえてくる、笑顔の絶えない場所。

それが「おひさま」です。

休日にうかがった際に印象的だったのが、歳上の子がしたの子に絵本を読み聞かせていたシーン。

年齢も通う学校もハンデもちがう子どもたちが一緒に集まり、思い思いの時間を過ごしている様子は、見ていてとても心地よい空間でした。

だらっとしていてもいい、「ただそこにいていい」という安心感は、確実に子どもたちの心の安全基地になります。

親でもない学校の先生でもない大人と関わりをもつことは、ハンデを抱える子どもたちにとって特に意味のあることだと感じます。

自立へ向けた段階を踏むにも、こうしたプロの大人と関わりながら進むことでその子自身が生きやすくなります。

みんな純粋で、かわいい

みんなとても好奇心旺盛で人懐っこく、その年齢よりも幼い印象の子も多かったです。

警戒する子ももちろんいましたが、「時々カメラをかまえて写真を撮る変なおばさんが来たな」と思ったでしょうか(笑)

受け入れてくれてありがたかったです。

放課後等デイサービスの利用価値は高い

また、もしもこのブログを読むあなたがお子さんをこうしたデイサービスの施設に預けようか悩んでいるならば、ぜひ利用してほしいです。

まず利用してみて、合わなかったらまた次を考えればいいのです。

ハンデを抱える子どもにとって、マイナスなことはないと思います。

今後彼らが「おひさま」を通じて成長し、自立して社会に出ていけるよう私も陰ながら応援していきます。

取材に際し受け入れてくださった宮下さん、成美さん、スタッフ皆さん、そして子どもたち、ありがとうございました。

また時々遊びに行かせてください。

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参考:「おひさま」詳細

  • 利用可能時間

学校が休みの日 10時~17時まで

学校がある日 14時~18時まで

  • 一日あたりの利用定員は基本10名(実際は10名を超える場合もある)
  • 運営会社:株式会社太陽
  • 所在地 〒737-2211 広島県江田島市大柿町柿浦1954-1
  • 電話:0823-57-2225
  • FAX:0823-57-2252
  • おひさまHP
  • Instagram
  • Facebook

参考:放課後等デイサービスとは?

厚労省 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000082831.html

リタリコ発達ナビ https://h-navi.jp/column/article/35025515

放課後等デイサービスについて|LITALICOジュニア https://junior.litalico.jp/shugakugo/day-service/

児童福祉法一部改正の概要について|厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jiritsushien/dl/setdumeikai_0113_04.pdf

障害福祉サービスにおける サービス管理責任者について|厚生労働省http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12301000-Roukenkyoku-Soumuka/0000106771_1.pdf

障害児の利用者負担|厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/hutan2.htmlの

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すなお たまき
すなお たまき
2人の男児子育てに奮闘するお母さんです。生まれ育ち東京都、2018年神奈川県→広島県江田島市に家族で移住 新たにお母さんになった女性たちが安心して子育てできる「社会」をつくりたい。育児は本来辛くしんどいものではなく、子供の「今」を親子で楽しむ貴重な時間だと考えています。お母さん×男児子育て、社会、移住、働き方、生き方、暮らしなどについてよいと思ったものを厳選し情報発信しています。