島暮らし、子連れ移住のすゝめ
江田島のこと

収穫体験&冠づくりレポ、江田島市のオリーブ振興を移住者目線で考えてみる

すなおたまきです。

私たち家族は2018年に東京から広島県江田島市へ家族で移住してきました。

実は江田島市へ移住した最大の理由は、夫が地域おこし協力隊になったからでした。

さらに夫が着任した際の任務は、オリーブ栽培技術指導員

江田島市のオリーブ栽培・オリーブ振興に携わることが仕事になりました。

ということで、

今日はあなたに

  • 江田島市の地域おこし協力隊
  • 広島県江田島市のオリーブ振興
  • オリーブの収穫体験&冠づくりのレポート

を、お伝えしていきますね。

今回は地域おこし協力隊の妻(移住者目線)、という立場からレポートしていきます。

江田島市のオリーブ事情や移住後の生活についてお伝えできれば幸いです。

地域おこし協力隊になった夫の紹介

まず最初に夫の紹介を少しだけします。

私の夫は2018年から2年間、江田島市の地域おこし協力隊【オリーブ栽培技術指導員】として江田島市のオリーブ振興に携わってきました。

  • 名前 小山内 紘介(おさないこうすけ)
  • 生年月日 1986年7月13日
  • 前職 都内某私鉄駅員
  • 趣味 昔→極真空手(体重別全日本大会ベスト8経験あり) 今→オリーブ畑仕事と草刈り
  • 身長 170センチちょっと
  • 体重 秘密(増減すごい)
  • 備考 2018年地域おこし協力隊への転職に伴い家族4人で東京から移住
  • 家族移住の経緯などはこちらの記事をご覧下さい→江田島の移住者?すなおたまきって何者?自己紹介
  • 備考 2020年現在、江田島市の市役所職員として同じくオリーブ振興に携わるお仕事をさせて頂いております

ということで、夫は現在地方公務員という立場でオリーブ振興に関わっています。

通常地域おこし協力隊の任期は3年ですが、夫は任期満了を待たずして転職するかたちになりました。

ただ協力隊を卒業してからも同じオリーブに携わるお仕事をさせていただいており、市民の皆さんや市役所職員の諸先輩方にも恵まれてありがたい限りです。

感謝しています。

地域おこし協力隊とは

ここから本題にはいりますが、あなたは「地域おこし協力隊」がどんなお仕事なのか?ご存知でしょうか。

地域おこし協力隊とは

総務省の管轄で、人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、その外の人材を積極的に受け入れて地域と協力しながら様々な活動を行い、地域力の維持活性化・強化を図る制度。あわせて隊員の定住・定着を図ることも目標の1つ。

募集から着任までの流れは

  1. 地方自治体が募集
  2. 地域おこしや地域の暮らしなどに興味のある都市部の住民を受け入れ
  3. 地域おこし協力隊員として委嘱

という感じです。

地域おこし協力隊となった隊員は、「地域協力活動」に従事します。

一連の活動を通じて、地域力の維持・強化を図っていくことが目的です。

隊員の期間は概ね1年~最長3年まで(※ただし3年を超えても活動の継続は可能)です。

地域協力活動とは

  • 地域ブランド化や地場産品の開発・販売・プロモーション
  • 都市住民の移住・交流の支援
  • 農林水産業への従事
  • 住民生活の維持のための支援

などを指します。

また、この制度は総務省の管轄なので隊員1人につき

  • 報償費等:年間200万円~250万円
  • 活動費:年間150万円~200万円

というお金が地方自治体に対して特別交付税措置として配られます。

また、隊員最終年次か任期後1年の間に隊員の起業に要する経費について地方自治体が支援を行った場合は100万円を上限に国の支援が上乗せされます(2014年から)。

あとは細かな内容として、協力隊を募集する自治体が地域協力活動の内容をHPなどで公表するとか、協力隊になる人は都市部から住民票を該当する地域に移動させるとか、もともとそこに住んでいた(すでに住民票があった人)はダメなどのいくつかルールがあります。

どういう仕事内容を協力隊に任せるか?などの具体的な方法や期間、名称などはそれぞれの地域の実情を鑑みて自治体が決めます。

その他備考など

  • 男女比:6割男性・4割女性
  • 年齢:8割2~30代
  • 任期終了後の定住:約6割(近隣自治体含む)
  • 定住後の仕事:就業5割、就農・起業2割

 

ご参考

 

現在江田島市ではオリーブ振興以外の業務に関わる協力隊の方々も含めて第5期生までが着任し、それぞれのミッションをこなしています。

江田島市のオリーブ振興と地域おこし協力隊(オリーブ担当)について

江田島市のオリーブ振興

私たちが移住した広島県江田島市では、オリーブを通じた地域振興をすすめています。

過疎化高齢化の進む江田島は高齢者が約4割を占めています。

農業においても高齢化や担い手・後継者不足などの問題が深刻になっており、耕作放棄地も増える一方です。

確かに誰も使っていない畑、空き地や空き家、閉店したお店、公共施設なども島のいたるところにあるので目立ちます。

そこで農業振興策のひとつとして「オリーブ」が注目されました。

この取り組みは、2011年から始まったそうです。

オリーブの苗木は、開始当初は3000本に満たなかったのが、今ではおよそ14000本以上となり収穫量も年々増えています。

2016年には江田島市地域おこし協力隊の1期生のうち、おふたりが「オリーブ栽培技術指導員」「オリーブ普及員」として着任、2018年に夫が3期生として着任しました(※現在は任期満了後市内で起業されています)。

また、江田島市のオリーブ振興は今後さらにオリーブの栽培を進めて、収穫物を活用した6次産業化を目指すという目標があります。

そのため、地域おこし協力隊に任せられる仕事にも「そうなるために今できることはなんなのか?」と、問われる部分が大きいように感じます。

江田島市の地域おこし協力隊(オリーブ担当)が他自治体と異なる点

江田島市の地域おこし協力隊(オリーブ担当)は他の自治体の協力隊とちょっと違う点があります。

他の自治体と異なる点。

それは与えられるミッションがかなり具体的であるということです。

ほかの自治体の協力隊委嘱内容をみていると、

「地域の魅力や現状について学ぶ」「暮らしの魅力の情報発信を行う」「近隣地域との広域連携による観光推進」などざっくりとした内容のことが多く、その分隊員の自由度というか想像力や企画力などが試されるケースが多いように感じます。

一方で江田島市のオリーブ担当の協力隊の委嘱内容はかなり限定されています。

オリーブ栽培技術指導員の主な業務は以下の通りです。

  • モデル・オリーブ園の管理
  • オリーブ栽培者等への巡回指導・助言・相談
  • 江田島型栽培方法の研究
  • 搾油技術の習得
  • 江田島産オリーブのPR活動

またオリーブ普及員の主な業務は以下の通りです。

  • オリーブのPR・普及活動
  • オリーブだよりの発行
  • オリーブ講座の開催
  • 江田島市のオリーブファン、オリーブサポーターを増やすこと

江田島市のオリーブ担当協力隊は着任するとかなり具体的な任務が待っていて、3年間みっちりとオリーブにフォーカスした仕事をします。

自由度の高い、隊員個人の裁量が大きなウエイトを占める業務は一見やりやすそうに見えますが、その反面その活動内容が見えづらく「何やっているか分からない」と地域の方々から言われてしまう…ということも多いようです。

一長一短だと思いますが、夫は「やることが明確だったのが良かった」と言っていました。

協力隊・オリーブ栽培技術指導員になると搾油業務もある?

 

また、私個人的には協力隊の仕事の中でオリーブのオイルを絞る作業(=搾油業務)に特徴があるなと感じています。

オイルを絞る作業は

  • 実の状態
  • いつのタイミングで収穫したのか
  • その季節気温天候
  • そして搾油機の種類や調子
  • 絞る人の感覚

などで結果が大きく異なります。

またその作業はとても過酷で、収穫から搾油までを出来るだけ短時間でこなさなければならないのです。

時間との戦いもありながら、搾油はとても緻密な作業の繰り返しであるため、とても神経をつかい集中力も必要な仕事です。

だからどっと疲れが出てしまうことも珍しくありません。繁忙期には作業終了が真夜中までかかってしまうこともあります。

そうして搾られたオイルは市民栽培者さんたちの元へ瓶詰めされて帰っていきます。

地域おこし協力隊任期満了後の仕事は?

江田島市には現在、協力隊の任期を満了した1期生たちがいます。

偶然ですが、3名の1期生全員がそれぞれ独立起業の道を選択。それぞれの分野で活躍しています。

瀬戸内いとなみ舎

 

江田島市の地域おこし協力隊1期生/オリーブ栽培技術指導員を務めた峰尾亮平さんは現在「せとうちいとなみ舎」という合同会社を設立しオリーブの生産加工販売を行っています。

しまのぱん Souda!

また、同じ1期性オリーブ普及員をされていた同じく1期生の西村京子さんも独立して、今年江田島市でパン屋さんをオープンしました。

現在、開店前にはお店の前に行列ができるほど大人気で愛されるお店となっています。

1期生は揃って独立起業し、3期生の夫は地方公務員になりました。それぞれに働き方は様々ですが、みんな江田島市に定住しています。

オリーブ振興が盛んな自治体はどこ?

江田島市の他にオリーブ振興が盛んな地域はどこにあるのでしょうか?

具体的には

  • 香川県小豆島町
  • 熊本県天草市
  • 鹿児島県日置市
  • 長崎県各地域
  • 京都府宮津市由良地区
  • 神奈川県中郡二宮町

などがあげられます。

それぞれの地域で特色もあり、またそれぞれの地域同士で栽培技術や普及についてのノウハウなど情報交換も積極的になされているところもあります。

夫は以前、小豆島の株式会社岬工房さんに1ヶ月程研修という形でお世話になりました。
その間住み込みのようなかたちで毎日オリーブ栽培技術について知識と技術も学ばせていただきました。

時に過酷な作業などもあり苦しいこともあった様ですが、今ではその時に得た経験が今の夫の支えになっていると感じます。

がんばった夫も素晴らしいし、受け入れてくださった岬工房の皆さん、勉強して来いと送り出してくれた江田島市にも感謝ですね。

夫はこの経験で得たものを、江田島市のオリーブ振興に還元していこうと奮闘しています。

家族でオリーブ収穫体験ボランティアに参加しました

ここからは私たち家族が2018年に参加したオリーブ収穫の体験ボランティアについてご紹介していきます。

1人で初めて参加した収穫ボランティア

この日は午前中から個人の栽培者さんの畑(園地)にうかがって、オリーブの実の収穫をしました。

当日は園地まで車で送迎してもらい、到着。

海の見えるとても景色のいい場所にオリーブ畑がありました。

当時の地域おこし協力隊・オリーブチームの方々から収穫に際しての注意事項など簡単な説明を聞き、栽培者さんとご挨拶します。

あとはひたすら無心で収穫!

途中少し休憩を挟みましたが、それはもう本当に無心で、熱中して、ただひたすらに収穫しました。

他のことを気にせずひとつの作業に没頭できるのがとてもいいのかもしれません。

オリーブの実をとる、という単純作業ですが癒されました。

あちこち実を取って、思いがけないところに実があるのを見つけた時など「あ、あった~!」と、とてもうれしい気持ちになります。

終わった時には充実感!達成感!😊✨

収穫はオリーブ栽培の醍醐味ですね🍀

この日収穫した実は、「江田島オリーブ株式会社」さんに出荷して加工され、後日オリーブオイルになって店頭に並びました。

自分たちが収穫した実が商品になるというのもとても嬉しいですね♪

補足ですが、江田島市には現在「江田島オリーブ株式会社」という民間企業があります。

関係会社は山本倶楽部株式会社・リベラ株式会社というどちらも広島県呉市に本拠地のある会社さんですが、江田島市にもオリーブを栽培している園地を持っており「江田島オリーブファクトリー」というレストラン・加工場・ショップ併設の施設も運営しています。

近年では江田島オリーブさんの人気商品であるオリーブオイル「安芸の島の実」シリーズが海外での賞を受賞し話題となりました。

  • 江田島オリーブ株式会社・オリーブファクトリーHPはこちら → 安芸の島の実HP

2回目は子供達と一緒に参加

また別の日には江田島市の食育事業も兼ねた収穫ボランティアを募っていましたので、子供たちと参加しました。

このときは参加者のほとんどが家族連ればかり。

当日の進行は夫が担当でした。

他の参加者さんたちの対応もしながらがんばっていましたよ。

参加者の皆さん初対面の方々ばかりでしたが、一緒に収穫することで交流も生まれ、お互いに協力し合って作業することができました。

普段は外で走り回り落ち着きのない(汗)わが家の子供たちですが、この日は一生懸命お手伝いしてくれました。

特に二男はあまり興味も持たないかなと思っていたのですが、意外なことに笑顔で実をとりカゴに放り込んでいました。びっくりです!

子供たちも父親の仕事ぶりを近くで見ることで、何かしら得たものもあったのかなと感じます。

参加していた小学生たちも、特に男の子たちが高いところまで木登りして実を収穫するなど張り切って作業していました。

青空の下、とてもいい雰囲気の収穫体験でした。

家族でオリーブ冠づくりボランティアに参加しました

続いて今度は、オリーブの冠づくりのボランティアをご紹介します。

ある日の午後、自宅近所の某所にてオリーブの冠づくりボランティアに参加しました。

こちらは、毎年江田島で行われているひろしまMIKANマラソンで入賞した方に被ってもらうためのもの。

オリーブの葉でつくる冠づくりは、人気のボランティアなんです。

きっかけは、トップフィギュアスケーターの羽生結弦選手。彼が大会で優勝した時にオリーブ冠を被ったことが話題となりました。

 

※広報えたじま/平成29年6月号より引用添付

フィギュアスケートのほかにもテニスやマラソン大会、イベント各種マスコミが取り上げるような大きな大会でも「江田島のオリーブ冠を使いたい」というオファーをいただくことが多いです。

ワークショップを開催すれば人気であっという間に満員御礼となることもしばしば。

江田島市のオリーブ冠には知る人ぞ知る人気があります。

しかし……実際作るとなるとこれがなかなか難しかった💦

これを(before)

こう!(after)

むう…。難しい…。

中にはとても綺麗に美しく見栄えよく作る方もいらっしゃいました。

私はなかなかうまく出来なかったのですが、途中から負けじ魂に火がついてどうにか2つつくることが出来ました✨

まとめと補足

ここまで、私たち家族が東京から広島県江田島市へ移住するきっかけとなった「地域おこし協力隊」と江田島市のオリーブ振興についてお伝えしてきました。

オリーブの収穫体験や冠づくりボランティアの様子を通じて、少しは移住後の暮らしぶりもお伝えすることが出来たかなと思います。

とりわけこの移住のきっかけをつくった夫は、都内の某私鉄駅員として働いていたころとは違いびのびと仕事をしていました。駅員時代とは表情がまったく違いますね…(笑)

私自身オリーブの収穫作業に参加させていただき、楽しむことができました。ただ、これを本業の仕事として毎日向き合うにはきっと大変なことしんどいこともあるだろうとも感じます。

協力隊1期生の峰尾さんは現在もオリーブを仕事していますが、ご本人の情熱や愛情があってのこと。また周りの仲間たちのサポートがあってこその暮らしなのだろうと思います。

わが子たちも親の仕事を知って、自然とふれあう体験が多くなりました。こうした体験・経験は今後の彼らにとってきっとプラスになるだろうと考えています。

最後に。

毎年春になると、オリーブも小さな花を咲かせます。

その花言葉は、「平和」。

オリーブと共にある暮らしを2年ちょっと続けてきて、私自身ものびやかに生活が出来ていると感じます。

これからも親子ともども江田島にお世話になりながら、オリーブの木や実を見つめる暮らしを続けていきたいと願っています。

補足(Linkなど)

おすすめ書籍など

 

ABOUT ME
すなお たまき
すなお たまき
お母さんです。東京→広島県江田島市移住。 毎日爆音でなくウグイスが癒し。子育て、移住、江田島ネタ、夫婦家族のこと、その他日常についてぼちぼち書いています。 江田島に家族で移住しておいで!いいことも悪いこともリアルな移住後の生活について包み隠さずお話させて頂きます。