すなおたまき(@office_sunao)です🍀
今日はコチラの書籍をご紹介します。

以前noteに書いたらとても反響が大きかったこちらの書籍。多くの方から「いいね」をいただきました。
私が趣味で書いた程度のブックレビューでこれだけ反応があるのは、いかに今の世の中の子育て世代みんなが同じような悩みを抱えているんだなということ。
結論から言うととても参考になったし、実際にこの1冊を読んだだけで産後の生活がだいぶ変わりました。
この本は、いわゆる【産後クライシス】に陥ってしまったママに読んでほしいです。
ほかにも、今あなたがこんな悩みを抱えているならばぜひ読んでみてください。
- 夫婦で産後のことをすり合わせておきたい
- これから家族が増えることに喜びよりも不安と心配の方が大きい
- ひとりで抱え込んで悩みがち
- 産後クライシスに陥っている
- 「こんなはずでは…」と毎日少しずつ絶望しながら子育てしている
- 産前産後育児全部含めて理想と現実のギャップに挟まれてつらい
- 「思っていた育児・家族のカタチと何かが違う」と違和感を感じている
- このままだと家庭の雰囲気が悪くなる一方だ
- 心身の調子を崩してしまいそう
- もう離婚寸前
- あんなに大好きだった夫のことが今では大嫌い
ということで、以前の記事に少し加筆修正しました。改めてご紹介させて頂きます。
子育て中の“あなた”が少しでもラクに笑顔になりますように🍀
それでは、どうぞ!👇
\実際に購入して読みたい方はこちら/
「ふたりは同時に親になる」話の中にかつての私がいた
「あぁ、分かる。そうなんだ。そうなんだよ!これ!私の!感じていたこと!そのまんま!!」
狩野さやかさんの著「ふたりは同時に親になる: 産後の「ずれ」の処方箋」を読みながらそう感じた。
この本の「ママ」は、私のことだ。
長男と二男を産んだ後の私のことが書かれている。
そして、その頃の悩みや痛みつらい気持ちを引きずった私の思考そのもの。
読み進める際に、共感する部分に黄色のマーカーで線を引きまくっていった。
結婚する前は
子供が産まれるまでは
夫に対する愛情がこんなにもネガティブに変化してしまうとは思いもよらなかった。
うちもいわゆる【産後クライシス】に陥った家庭。
夫婦で何度もぶつかり合いながら、何回も絶望を味わいながらここまで歩いてきたけれど、もっと早くこの本に出会っていたら無駄な争いは避けられたかもしれない。
著者狩野さやかさんを知ることになったきっかけ
私が著者の狩野さやかさんの文章に出会ったのはMAMApicksのこの記事。
子どもと離れたい母たち ~3年目の限界~ (2012/12/03の記事)
この記事を読んで子供と離れる時間を少しでも作ろうと決めた。
じじばばでも夫でもいいから託して、週一回数時間でも子供達と離れる時間を捻出しようとした。
それまではもうずっとべったり一日中24時間離れることはなく、常に「母親」という役割をこなすだけの毎日だった。
長男があと半年で幼稚園に入る。
そんなタイミングでもあったので、マンネリ化する日常の話にはとても共感した。
「あと少し。あと少しで子供達二人を抱えて、毎日こなしていくだけの時間から解放される。」
「あと少しで、少しだけ、ラクになる。」
そう思いながら長男の入園を毎日待ち望んでいたあの頃。
ほかの狩野さんの書くコラムも、多くのお母さん達がシェアしていて「みんな思う所は同じなんだな」とホッとした。
ふたりは同時に親になる 1~2章 概要
本の内容について。
1~2章では産前に抱いていたいわゆる育児のキラキラしたイメージと実際の過酷さのギャップについて解説している。
何故ママのイライラや不機嫌が生まれてしまうのか。
その状態は単なるママの心の問題だけではなく、
【産後に起こる急激な環境の変化によって引き起こされる】
と紹介してある。
ママがそういう状態に陥った時にパパができる具体的な対策も書かれているので、ぜひ「お父さん」を担う方にも読んでもらいたい。
ふたりは同時に親になる 3章 概要
私個人的には3章が反省材料となった。
パパ側の思考が分かりやすく示してあり、とても参考になった。
産後どうにかして夫に話を聞いてもらいたいと何度も話し合いをしたけれど、どうにも通じず諦めと絶望の気持ちに陥ってしまうことばかりだった。
そういう当時の夫の気持ちを考えると、これに近い部分もあっただろうなと感じる内容がいくつもあった。
自分も夫に対してよくなかったと思う対応をしていた…と省みるいい機会にもなった。
相手の気持ちを、完璧に分からないまでも少し想像してみること。3章はこの相手の気持ちを想像する上でのヒントを与えてくれた。
ふたりは同時に親になる 4~5章 概要
4~5章では産後のママとパパが陥りやすい傾向を詳しく解説し、育児初年度に練っておくべき対策を紹介している。
産後のママが晒される大きな環境変化への対策として、ママ自身が何にストレスを感じるのか客観視できるよう産前と産後を比較する簡単な表が示してあるのも良かった。
これならすぐにでも夫婦一緒に取り掛かりやすい。
「見える化」するのはとても大切だ。
それから産後も好バランスを維持している夫婦の事例を紹介しているのが、参考になった。
夫婦のカタチはそれぞれだから、あくまで参考にしながら、自分たちのやり方を決めていけばいい。
「ふたりは同時に親になる」を両親学級で紹介してほしい
こうした内容の本は、ぜひとも産前の両親学級・母親学級などで紹介してもらいたい。
私が長男産前に受けた病院の両親・母親学級は、マタニティヨガや産んだあとの母乳のことばかりだった。
産むのも「普通分娩」が当たり前で、帝王切開の辛さや、途中からアクシデントにより緊急帝王切開に切り替わるようなことがある(私が実際そうだった)ということは紹介されなかった。
お腹に重りをつけて「妊婦さんてこんなに大変」とパートナーに経験させるなら、もっと詳しく「どうしてこんなに大変なのか」「お産に伴うリスクや、どれだけ身体にダメージが残るのか」という部分に具体的に踏み込んで紹介して欲しい。
「ふたりは同時に親になる」をおすすめする4つのポイント
この本の良いところ簡単にまとめてみる。
- 総じてわかりやすい
- 具体的である・・・・男性や子育てしていない人にも想像しやすい様にママの大変さを仕事に置き換えて書いてある、具体的な対策方法が示してある
- イラストがかわいい・・・・重い内容も受け入れやすい、イラストだけでもわかりやすく伝わる
- ママを「専業主婦」「ワーママ」と区分けしていない・・・・みんな同じ母親。だけど、働き方生き方も何にストレスを感じるかも人それぞれ。だから働いていようがいまいがその括りを気にすることなく読み進めることができる。
こんなところだろうか。
総じて感じるのは、わかりやすい。
これに尽きる。
「ふたりは同時に親になる」読了後、わが家の場合を振り返る
わが家の場合を振り返って考えてみる。
家族に新しくメンバーを迎えるにあたり、事前の心構えが十分でなかった。
そのためにおこる摩擦が夫婦の間で多発していた。
「過酷な育児に加えて、こんなケンカばかりの産後を送るのはわが家だけなのかな?」と思っていた頃、テレビ等でも「産後クライシス」を取り上げて扱うようになってきた。
私がこの本と出会ったのはちょうどこういうタイミングだった。
単純に私たち夫婦がうまくいかないのは二人の相性が悪いとか価値観の違いとか個人的な理由だと思っていたけれど、「家庭」という小さな社会ではわりと頻繁に起こりうる事態なのだ・・・とこの本を読んで初めて知った。
私だけじゃなかった。
私のせいではなかった。
私だけが悪いわけではなかった。
と、分かっただけでも私にとっては大きな収穫だった。
子供を産んでからずっと抱えていたモヤモヤを、すっかりスッキリ翻訳してもらったような読後感を与えてくれる。「読んでよかった」と改めて。
まとめ
いかかでしたか?ざっとでしたが、「ふたりは同時に親になる」の紹介をさせていただきました。
プレママ・パパのあなたにはぜひぜひ読んでもらいたいです。
これから子供が生まれたら、夫婦2人だったところにもう1人新人が加入することになります。
ということは、大なり小なり必ず環境の変化が起こるということ。
その環境の変化を笑顔で迎えて乗り越えるためにも「ふたりは同時に親になる」を読んで傾向と対策をもっておくといいでしょう。
またすでにお子さんが増えて、それがきっかけでちょっと家庭にひずみができてしまっている方にはその解消に役立ててほしいです。
「ふたりは同時に親になる」を読んでみて、自分の状態をあらためて少し振り返ること。
自分とパートナーや取り巻く環境を客観視するきっかけに利用してください。
「うちは大丈夫よ…」と思っていても、とりあえず読むだけ読んでみてください。
最後に著者のあとがきから、少し引用させていただきます。
もしかしたら、ママ自身がとらわれている親イメージから自由になってこだわりをすてなければいけない局面かもしれない、ということもぜひ考えてみてください。多くのパパ達が「結局ママが手放さない」「やり直される」と感じていることをもう少し深刻に受け止めるべき時なのかもしれません。
もう、一時代前の「夫を教育する」なんて相手を馬鹿にするようなことを言うのはやめにしましょう。夫婦で協業するというのは、本気で相手を信用して自分から手放し、相手に任せることだということを、ちょっとだけ意識してみてください。必要なのは、抱え込む根性ではなく、手放す勇気です。
「ママが我慢する」のは違います。自分がつぶれる前に、「助けて」とシンプルに伝えてみてください。ママはもっと「自分ひとりでは無理」と素直に認めていいはずです。
あなたが、少しでもラクに、笑顔になれますように🌸😊✨
以上、最後までお読みいただきありがとうございました🍀
\実際に手にとって読んでみたい方はこちら/
※文中のイラストはこちらからお借りしました。